一般貨物自動車運送事業
こちらでは一般貨物自動車運送事業許可の流れと料金体系について説明します。
全体の流れ
Step01
お打ち合わせ
大きく分けて3つの要件である①人材(運行管理者・整備管理者)、②施設(営業所・車両・車庫)、③財産の観点から許可見通しについて打ち合わせを行います。現状満たせていなくても、どうすれば満たせるのかについてご説明します。
お客様
当事務所
Step02
必要書類のご案内
STEP1での打ち合わせを元に、今回の申請で必要な書類一覧を作成します。その後、お客様と当事務所での役割分担を明確にした上でご案内します。
当事務所
Step03
必要書類の収集
必要書類一覧を元に、お客様と当事務所にて書類の収集を行います。運行管理者と整備管理者がいない場合は試験を受験し、もしくは過去の勤務先に整備歴の証明をしていただきます(整備管理者のみ)。
お客様
当事務所
Step04
申請書類作成
集めた書類を元に当事務所にて申請書類作成、営業所と車庫の現地実査を行います。またこの段階で今回の申請に申請に際し必要な資金が分かりますので、必要であれば金融機関に融資を依頼します。
当事務所
Step05
申請
全ての書類作成と残高証明書の取得が終わりましたら管轄の運輸局へ申請を行います。申請書類は控えを含め3部必要となります。
当事務所
Step06
役員法令試験
書類が受付されたら役員法令試験があります。役員法令試験は隔月で開催されており奇数月の20日頃です。2回しか受験できず、2回とも不合格の場合は一度申請を取り下げて再申請する必要があります。岩手県の場合は初回が東北運輸支局(仙台)で2回目は岩手運輸支局(矢巾)で受験します。
お客様
条文集は配布されますが、
無勉強だと時間が…
Step07
許可(不許可)
一般貨物自動車運送事業許可の標準処理期間は、岩手県の場合申請受付から3〜5ヶ月と定められております。追加提出書類の有無や混雑具合によって前後します。万が一不許可だった場合、不許可理由を役所に確認し、許可めどについて改めてご案内します。
Step08
交付式・許可説明会
許可だった場合は1〜2週間後に運輸局(支局)にて許可証の交付式があり、局長より手交されます。またその後に運行開始までに必要な手続きの案内、労働関係法令について等の説明会があります。
お客様
Step09
運行開始前手続き
説明会受講後、運行開始前に下記手続きを行います。
①選任届提出(運行管理者・整備管理者)
②運輸開始前確認報告
③事業用自動者等連絡書発行
④車検証書換え、ナンバー変更
お客様
当事務所
Step10
運行開始後手続き
ナンバーを変更し運賃の設定を行ったら晴れて事業開始できます。事業開始後、速やかに下記書類を届け出ます。
①運輸開始届
②運賃料金設定届
お客様
当事務所
手続きは以上となります。
お疲れ様でした!
料金プラン
・新規許可申請 440,000円(税込)
Step1〜10まで全て込みの料金となります。確認しなければいけない要件が多く役員法令試験もあり、さらに資金計画を作成し必要であれば金融機関より融資を受けなければいけません。ぜひ、金融機関出身の行政書士が運営している当事務所にご相談ください。
よくある質問 6選
Q
白ナンバーと緑ナンバーの違いとは?
A
白ナンバーは自社の荷物を運び、緑ナンバーは有償で他人の荷物を運んでいます。最近では副業でデリバリーサービスを行う方も増えていますが、この場合にも営業用の登録が必要です。
Q
営業所の要件は?
A
営業所に広さの要件があるわけではありません。しかし東北運輸局では「営業所に必要な備品等が備えられていること」と細則が定められており、電話・FAX・机・書類保管用棚等の設備が必要となります。
Q
営業所ってどこでもいいの?
A
営業所はどこでも良いわけではありません。原則として営業所に併設していること、併設していない場合でも直線距離で5km以内である必要があります。
Q
車庫の広さは?
A
車庫の広さについて最低要件があるわけではありませんが、車庫と車両、車両と車両の間隔が50cm以上必要となります。車庫の土地自体が広くても形がいびつな場合、思ったよりスペースを確保できない場合もあるため注意が必要です。
Q
車庫の前面道路が狭いんだけど大丈夫?
A
前面道路幅は6.5m以上あればまず問題ないと想定されます。ただ6.5mないからダメというわけではありません。車両制限令という法律によって走行可能な車両幅が決められています。ここは調べてみないと分からない部分かつ難しい部分でもありますので、ぜひ当事務所にご相談ください。
Q
車両は何台必要?
A
事業用として最低5台必要です。積載量があれば小さな車でも大丈夫です。この最低5台要件は、霊きゅう運送、一般廃棄物運送等は対象外とされます。