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執筆者の写真行政書士 井上 知紀

団体信用生命保険〜岩手盛岡の元融資担当行政書士が解説します〜

更新日:11月21日

金融機関から融資を受けたはいいけれど、自分に万が一のことがあった際に周りに迷惑をかけたくない…。


今日はそんな時にオススメな『団体信用生命保険(以下、団信)』について解説をします。


団信は、債務者が死亡した場合などに保険金が降りる仕組みです。


一言で団信と言っても保険会社や保証範囲によっていくつか種類があり、


・団信(死亡+高度障害時)➡︎一般的な団信

・ガン団信(死亡+高度障害+ガン時)➡︎上乗せあり

・三大疾病(死亡時+高度障害+3大疾病※)➡︎上乗せあり

※三大疾病とは…ガン、脳卒中、心筋梗塞


などと呼ばれます。


消費性融資である住宅ローンは原則加入が必須で、保証に上乗せのない団信保険料は金融機関が負担します。

(↔︎ガン団信等の上乗せ部分は債務者負担)


一方、事業性融資の場合は団信に加入できる商品(融資)とできない商品(融資)があり、加入できる商品(融資)でも加入は任意とされていることが多いです。


任意だからこそ保険料の負担が発生します。


ただし、加入できる商品(融資)と言えども希望した誰もが団信に加入できるわけではありません。



団信に加入するためには告知事項があり、年齢や過去の傷病歴等により加入できないケースもあります。


虚偽の事項を告げると万が一のときに保険金が降りませんので嘘をつくことは絶対に避けましょう。


曖昧な情報ではなく、お薬手帳などにより薬の名称まで正確に記入する必要があります。


告知事項は金融機関と保険会社でもかなり詳しく見られる部分であり、情報が足りていないと追加で情報提供しなければいけません。


やり取りに時間がかかると希望した日時に融資を受けられない可能性もあります。



保険事故が発生した場合に保険金が降りますが、この保険金は債務者(借りた人)が直接受け取るわけではありません。


融資を行った債権者である金融機関が受け取り、債務者の残った債務と相殺します。


そのため万が一のことがあっても相続人等に債務が残らず安心と言えます。



私自身は日本政策金融公庫から創業融資を受けていますが団信に加入しています。


ご自身が融資を受ける際には団信がある商品なのか、ある場合は加入するのかどうかご検討ください。


創業時にオススメな「創業融資」については別ページで記事にしていますので、併せてご覧いただけますと幸いです。


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